Māmane (Sophora chrysophylla)
マメ科の低木または高木。明るい黄色の花が目立つ。
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日本語名 | — |
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ハワイ語名 | māmane |
英語名 | — |
学名 | Sophora chrysophylla |
分類 | マメ科(Fabaceae)クララ属(Sophora) |
その他 | ハワイ固有種(endemic) |
分布
E
ハワイ固有種。主要6島すべてに分布する。標高450〜3,240mの乾燥した低木林や湿潤な森に生育する。特にマウイ島のハレアカラー(Haleakalā)と、ハワイ島のマウナ・ケア(Mauna Kea)の亜高山帯では、植生を形成する主要な種のひとつである。マウイ島ではハレアカラーのハレマウウ・トレイル(Halemauʻu Trail)やビジターセンターで、ハワイ島ではマウナ・ケアのオニヅカ・センター付近などで見つけることができる。
特徴
低木だったり、高さ15mくらいになる高木だったりと、形態は多様。葉は複葉で、長さ12~25cm。小葉は長さ0.7〜5cm、幅0.3〜2.3cmの楕円形で、葉軸の左右に12~20枚がペアまたは交互に並ぶ。葉は細い毛で覆われていることが多い。花は明るい黄色で、春に最も多く咲く。豆果は長さ2~16cm、幅0.5〜2cmで、長さに沿って幅1〜7mmの翼のようなものが4枚付いた、不思議な形をしている。種子は明るいオレンジ色。
クララ属
マーマネが属するクララ属(Sophora)は、50種近くからなり、主に熱帯と亜熱帯に分布する。いくつかの種は温帯にもみられる。ハワイに分布するのは本種の1種のみ。Sophoraという属名は、蝶形の花冠をつける、とある木のアラビア語名に由来するそうである。
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利用
木材としては、硬くて耐久性があるのが特徴。ハワイの王族の間で人気だったソリ遊び(ホールア、hōlua)のソリ(パパ・ホールア、papa hōlua)は、主にマーマネとウヒウヒの木から作られた。他にも、土を掘るのに使うオーオー(ʻōʻō)と呼ばれる棒、建築用の木材、槍、牧場の柵の柱などに使われた。質のよい薪にもなった。悪霊を祓うための儀式では、身分の高い僧侶がカパ布に包まれたマーマネを持って権威を示したそうである。花は、レイの材料になったり、収斂剤として使われたりした。
マーマネと野鳥
花蜜は、アパパネ(アカハワイミツスイ)やイイヴィ(ベニハワイミツスイ)などのハワイミツスイ類の重要な食物である。特に、ハワイ島のマウナ・ケアにのみ生息するパリラ(キムネハワイマシコ)にとって、マーマネはその若い種子が第一の食物であり、営巣をする木でもある【写真1】。
減少と保護活動
マーマネは、ヒツジやヤギといった外来の有蹄類たちの好物でもあるため、マウナ・ケアの広い範囲のマーマネが、ヒツジによって食べ尽くされてしまった。そのため、生活をマーマネに大きく依存するパリラの数も激減した。現在深刻な絶滅の危機に瀕しているパリラの存続は、マーマネの森の再生にかかっており、現在マウナ・ケアでは、ヤギやヒツジを防除して、マーマネの森の再生させる取り組みが行なわれている。ハレアカラーでも、柵を設置してヒツジやヤギが入れないようにして、マーマネやその他の在来植物を保護している。
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