ハワイの花と植物

アオイ科 Malvaceae

アオイ目(Malvales)。約100属2,000種からなる。ハワイには16属49種がある。ハワイを代表する花であるハイビスカス類を含む。

アカネ科 Rubiaceae

リンドウ目(Gentianales)。約500属6,500種以上からなる。コーヒーノキ属(Coffea)やキナ属(Cinchona)を含む。ハワイでは16属66種がみられる。66種のうち、52種が固有種、2種が在来種、1種がポリネシアン移入種、残りの11種が外来種。庭木や花飾りとして人気があるティアレは野生化していない。

イネ科 Poaceae

ウコギ科 Araliaceae

セリ目(Apiales)。約60属1,150種からなる。

ウラジロ科 Gleicheniaceae

ウリ科 Cucurbitaceae

約120属850種からなる。熱帯から温帯まで広く分布する。ハワイには5属18種が生育し、うち14種は固有種。ハワイでイプ(ipu)と呼ばれるLagenaria sicerariaは広く栽培されているが、野生化はしていない。

ウルシ科 Anacardiaceae

エパクリス科 Epacridaceae

ツツジ目(Ericales)。約30属400種からなる。東南アジア、オーストラリア、ニュージーランド、太平洋の島々、南アメリカに分布する。ハワイには在来種としてプーキアヴェがある。

オウムバナ科 Heliconiaceae

オウムバナ属(Heliconia)1属250種以上からなり、ヘリコニアと総称される。バショウ科のマイア(バナナ)、ゴクラクチョウカ科のタビビトノキゴクラクチョウカは、オウムバナ科と同じショウガ目(Zingiberales)に属する。

オシロイバナ科 Nyctaginaceae

ナデシコ目(Caryophyllales)。約30属300種からなる。ハワイには3属10種がみられる(ブーゲンビレアは野生化していないため除く)。

ガガイモ科 Asclepiadaceae

リンドウ目(Gentianales)。約250属2,000〜3,000種からなる。アフリカを中心に、熱帯から亜熱帯に広く分布する。ハワイには外来種として2属3種がある。

キク科 Asteraceae

キク目(Asterales)。約1,100属20,000種からなる大きな科。顕花植物のなかでは世界で最も繁栄している科のひとつで、キク、ヒマワリ、タンポポなど、一般的によく知られている植物も多い。ハワイには76属181種がみられる。

キジカクシ科 Asparagaceae

キジカクシ目(Asparagales)。約150属2,500種からなり、アスパラガス、クサスギカズラなどを含む。

キョウチクトウ科 Apocynaceae

リンドウ目(Gentianales)。約200属2,000種からなる。熱帯と亜熱帯に多いが、温帯にも少数みられる。ハワイには6属10種がある(プルメリアは野生化していないため除く)。プルメリアやマイレなど、レイの素材になる人気の植物を含む。

クサトベラ科 Goodeniaceae

キク目(Asterales)。15属、約300種からなり、多くがオーストラリアに分布するが、ニュージーランド、南太平洋の島々、日本でもみられる。ハワイには8種の固有種(ナウパカ・クアヒヴィ6種、ドワーフ・ナウパカオヘ・ナウパカ)と、1種の在来種(ナウパカ・カハカイ)がある。

クスノキ科 Lauraceae

クマツヅラ科 Verbenaceae

クワ科 Moraceae

バラ目(Rosales)。約40属1,000種以上からなる。熱帯から亜熱帯にかけて広く分布する。温帯では少ない。ハワイでは5属がみられ、1種の在来種、1種のポリネシアン移入種、3種の外来種が自生する。ホノルルやヒロなどに巨木があるインディアンバニヤン(ベンガルボダイジュ)は野生化していない。

ゴクラクチョウカ科 Strelitziaceae

ショウガ目(Zingiberales)。3属7種からなる小さな科。熱帯を中心に分布する。

コショウ科 Piperaceae

コショウ目(Piperales)。約10属2,000〜3,000種からなる。熱帯の陰の多い湿った場所に多い。ハワイでは2属27種がある。コショウ属(Piper)のアヴァ(カヴァ)はポリネシアン移入種。あとの26種はサダソウ属(Peperomia)で、うち23種が固有種、2種が在来種、1種が外来種。

コバノイシカグマ科 Dennstaedtiaceae

サトイモ科 Araceae

オモダカ目 (Alismatales) 。107属、約3,000種からなる。ハワイには5属5種が自生している。5種のうち2種はポリネシアン移入種のアペとカロ(タロ)、あとの3種は外来種。観賞植物として人気があるアンスリウムモンステラ(ホウライショウ)は、野生化していない。

サボテン科 Cactaceae

ナデシコ目(Caryophyllales)。約24~220属1,500〜1,800種からなる。ハワイでは外来種として4属6種がみられるが、さらに多数の種が栽培されていて、それらの一部が帰化している可能性がある。

シシガシラ科 Blechnaceae

ウラボシ目(Polypodiales)。8属250種からなり、熱帯に多い。アマウが属するSadleria属は、ハワイ固有の属。

シソ科 Lamiaceae

シソ目(Lamiales)。約200属3,200種からなる。ハワイでは15属70種がみられる。70種のうち、52種が固有種(うち13種は絶滅種、あるいは絶滅の可能性あり)、2種が在来種、残りの16種が外来種。(スカーレットセージ:Photo by Forest & Kim Starr

ショウガ科 Zingiberaceae

44属からなり、種の数は約700とも約1,000種ともいわれる。薬味として知られるショウガ(生姜)はそのうちの1種にすぎない。熱帯地方に広く分布し、特に南アジア、東南アジアに多い。ハワイには5属8種が野生の状態で生育している他、多くの園芸種がある。ミョウガやウコンもショウガ科に属する。

タカワラビ科 Cibotiaceae

タコノキ科 Pandanaceae

タコノキ目(Pandanales)。3属、約800種からなる。ハワイではツルアダン属(Freycinetia)のイエイエ、タコノキ属(Pandanus)のハラがあり、両者とも在来種。

タデ科 Polygonaceae

ナデシコ目(Caryophyllales)。約30属1,000種からなる。

タマシダ科 Nephrolepidaceae

ウラボシ目(Polypodiales)。約30種からなり、東南アジアを中心に北は日本から南はニュージーランドまで広く分布する。科名は「腎臓形の包膜」という意味。ハワイには2種の在来種と3種の外来種が生育する。

ツツジ科 Ericaceae

ツツジ目(Ericales)。約125属3,500種からなる。世界中の温帯から熱帯にかけて広く見られる。ツツジ、シャクナゲ、ブルーベリー、クランベリーなどを含む。ハワイにはオーヘロと呼ばれる3種の固有種がある。

トウダイグサ科 Euphorbiaceae

キントラノオ目(Malpighiales)。約300属7,500種からなる。ハワイでは13属43種があり、うち21種が固有種、21種が外来種、1種(ククイ)がポリネシアン移入種。

トケイソウ科 Passifloraceae

キントラノオ目(Malpighiales)。22属、約600種からなる。新熱帯区に広く分布する。ハワイではトケイソウ属(Passiflora)の12種がみられる。パッションフルーツ(リリコイ)が有名。

ナス科 Solanaceae

ノウゼンカズラ科 Bignoniaceae

シソ目(Lamiales)。118属、約800種からなる。新熱帯区に最も多い。(ジャカランダ:Photo by Forest & Kim Starr

バショウ科 Musaceae

ショウガ目(Zingiberales)。バショウ属(Musa)とエンセテ属(Ensete)の2属約42種からなる。いくつかの種は、食料と繊維をとるために数千年昔から栽培されている。ハワイにはバショウ属の2種がみられる。どちらとも、古代ポリネシア人によってハワイに持ち込まれたものである。

パパイア科 Caricaceae

ハマジンチョウ科 Myoporaceae

シソ目(Lamiales)。4属、約220種からなる。ハワイでは在来種としてナイオがある。

バラ科 Rosaceae

バラ目(Rosales)。約100属3,000種からなる。ほぼ全世界に分布するが、北半球の温帯から亜熱帯にかけて最も多い。

ビャクダン科 Santalaceae

ビャクダン目(Santalales)。35属約400種からなる。ハワイには2属7種があり、7種とも固有種。

ヒルガオ科 Convolvulaceae

ナス目(Solanales)。約50属1,200種からなる。ハワイには7属22種がみられる。22種のうち、2種が固有種、6種が在来種、残りの14種が外来種。

フウロソウ科 Geraniaceae

フウロソウ目(Geraniales)。約11属700種からなる。ハワイにはオランダフウロ属の外来種1種と、フウロソウ属の固有種6種、外来種5種がある。

フトモモ科 Myrtaceae

フトモモ目(Myrtales)。約140属3,000種以上からなる。世界中の熱帯から亜熱帯にかけてと、オーストラリアの温帯に広く分布する。ハワイには9属50種がみられる。

マメ科 Fabaceae

マメ目(Fabales)。約650属18,000種以上からなる大きな科。世界中に広く分布する。ハワイには50属114種が生育し、うち14種が固有種。

モクセイ科 Oleaceae

シソ目(Lamiales)。約30属600種からなる。ほぼ世界中に分布する。ハワイでは3属3種がある。レイの素材として人気があるマツリカ(ピーカケ)は、野生化していない。

ムクロジ科 Sapindaceae

ムクロジ目(Sapindales)。約140属1,500種からなる。ハワイでは4属6種がみられる。固有種、在来種、外来種がそれぞれ2種ずつある。

ヤシ科 Arecaceae

ヤシ目(Arecales)。一般的に熱帯の木をイメージしたときに真っ先に思い浮かぶ、いわゆる「ヤシの木」のグループ。約212属2,600種からなる。世界中の熱帯から亜熱帯にかけて分布する。温帯の暖かい地方でも見られる。ハワイでは、有名なニウ(ココヤシ)のほか、ロウルと呼ばれる19種の固有種もある。

ラン科 Orchidaceae

キジカクシ目(Asparagales)。約1,000属15,000~20,000種以上からなる大きな科。世界中に分布するが、多くは熱帯の森に着生植物として生育する。ラン科の植物は、英語ではオーキッド(orchids)と総称される。ハワイには7属7種がみられる。7種のうち3種は固有種、4種は外来種。ハワイでは園芸品種の生産が盛んに行われている。

リュウゼツラン科 Agavaceae

ユリ目(Liliales)。約18属600種からなる。ハワイでは5属10種がある。10種のうち、6種(ハラ・ぺぺ)が固有種、1種(キー)がポリネシアン移入種、3種が外来種。

リンドウ科 Gentianaceae

リンドウ目(Gentianales)。約75属1,000種からなる。ハワイにはシマセンブリ属(Centaurium)の2種があり、そのうちの一つは固有種、もう一つは外来種。庭木やレイの素材として人気があるプア・ケニケニは野生化していない。