Zebra Dove (Geopelia striata)
小型のハト。ハワイには1922年にオーストラリアから移入された。今日では、ハワイの低地で最も一般的に見られる鳥のひとつ。都市部にも多く生息し、ハワイ観光客が必ず目にする鳥のひとつ。
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日本語名 | チョウショウバト(長嘯鳩) |
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ハワイ語名 | — |
英語名 | Zebra Dove、Barred Dove |
学名 | Geopelia striata |
分類 | ハト科(Columbidae) |
その他 | 外来種(alien) |
分布
A
マレー半島、ボルネオ島、オーストラリアなどに分布する。ハワイでは外来種として主要6島すべてに生息し、海岸から標高1,200mまで広くみられる。1950年にはタヒチにも移入され、定着している。他にもタイ、セントヘレナ、マダガスカルなどに移入された。
形態
全長20cm。ハワイに現在生息する4種のハト(本種の他にカノコバト、カワラバト、ナゲキバト)のなかでは最も小さい。オスとメスは同じ色。体色は個体によって灰色や茶色などがみられる。目とくちばしの周りは青い。胸は赤みを帯びる。首から胸にかけて白黒の縞模様がある。英語名のZebra Dove(直訳するとシマウマバト)は、この縞模様に由来する。尾羽は長く、先端が白い。
鳴き声
「トゥー、トゥ、トゥ、トゥー、トゥー」などのスタッカート。リズムは不規則でバラエティに富んでいて、モールス符号を彷彿させる。ハワイの朝に、外で最も多く聞こえる音のひとつ。カノコバトの鳴き声と比べるとピッチが高く、音量が小さい。
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生態
主に草の種子を食べるが、人の食品にもすぐに慣れて食べる。まれに虫も食べる。人慣れしており、触れるくらいの足元近くまで来てもあまり逃げない。ワイキキのレストランのテラス席やオープンエアーのフードコートなどでは、食べ物を目当てにテーブルにやってくることも珍しくない。
木や茂みの地面から1~6mくらい場所に、枝を使って簡素な巣を作る。ときには電話線に巣を作ることもある。一年を通して繁殖する。1~2個の白い卵を、多いときには年に5回ほど産む。オスは、メスに面と向かってお辞儀をするように頭を下げ、「クー」と鳴きながら同時に尾を上げて求愛する。そのあと、メスの周りを回ったり、後を追いかけたりする。この求愛行動は、町のあちこちで見ることができる。
その他
日本語名にあるチョウショウ(長嘯)は、声を長くひいて詩や歌を吟じること。本種の鳴き声の様子からつけられた名前と思われる。原産地のほとんどではZebra Doveと呼ばれるが、ボルネオ島ではBarred Doveと呼ばれる。Barredは、「縞模様がある」という意味。ハワイの野鳥の書籍でも、特に1980年代以前に出版されたものの多くは、本種の第一の英語名をBarred Doveとしている。
マレー人にとっては、幸福を象徴する鳥であるという。マレーシアでは多くが鳥かごで飼われている。
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