Osprey (Pandion haliaetus)
極地を除いた世界のほぼ全ての大陸に生息する大型の猛禽。
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日本語名 | ミサゴ(鶚) |
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ハワイ語名 | ʻOkepela |
英語名 | Osprey、Fish Hawk、Fish Eagle |
学名 | Pandion haliaetus |
分類 | ミサゴ科(Pandionidae) |
その他 | 渡り鳥(visitor) |
分布
V
繁殖地はヨーロッパ、アフリカ北部、アジア、オーストラリア、北アメリカ、中央アメリカ、太平洋の島々など。冬になると南アメリカやアフリカ南部まで渡る。
日本では九州以北の海岸、河口、大きな湖沼などの近くで繁殖する。『万葉集』にミサゴの名が登場する歌が6首もあるように、日本では古くから人々にとって身近な鳥である。
ハワイにはほぼ毎年、冬鳥としてごく少数(1〜4羽)が飛来し、主要6島すべてで目撃されている。2羽のミサゴが同時に目撃された記録が7度、ハワイで夏を越した個体の記録が10度ある。ハワイに飛来した1羽のミサゴの目撃が各地で報告されており、その個体が島々の間を移動していることも考えられるため、毎年の正確な飛来数を把握するのは難しいという。
北西ハワイ諸島にも飛来の記録があるほか、パラオとグアムでも古い飛来の記録がある。
形態
全長56~64cm。翼開長は約2mになる。オスとメスはほぼ同じ色だが、メスの方がオスよりも体が大きい。太平洋の島々に定期的に飛来する猛禽類のなかでは最も大きく、ハワイ固有のタカ類であるイオ(ハワイノスリ、全長41~46cm)と比べるとずいぶん大きい。空を高く飛んでいるシルエットは、大型の海鳥のように見える。
上面は濃い茶色、下面は白色。頭は白色で、くちばしの基部から目を通って首まで黒色の太い線がある。胸は薄い縞模様がある。目は黄色。くちばしは黒色。尾は短い。足は青灰色。
翼は細長い。翼を広げた状態では、人間の手首にあたる部分で翼が「く」の字に折れ曲がっていて、その部分に大きな黒斑がある。初列風切と次列風切は濃い縞模様がある。
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鳴き声
鳴くことはあまりないが、「チッ、チッ」とか細い声で鳴く。
生態
主に魚を捕食するが、シギ、カモなどの水辺の鳥を捕まえることもある。水域近くで見られることが多い。ハワイでは、海岸近くでも内地の淡水でも狩りをする姿が見られる。
羽ばたきと滑空を繰り返しながら飛翔する。魚を見つけると低空飛行から水面めがけて急降下し、足で獲物を捕まえて飛び去る。
名前について
英語では、アメリカの有名な垂直離着陸機の愛称でもあるオスプレイ(Osprey)のほかにフィッシュホーク(Fish Hawk)やフィッシュイーグル(Fish Eagle)などの別名もある。これらの別名は、いずれも本種が魚を主に捕食することに由来する。なお、日本語では「魚鷹(うおたか)」という別名がある。
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