シマキンパラ

Scaly-breasted Munia (Lonchura punctulata)

シマキンパラ(Lonchura punctulata)

1865年に東南アジアからハワイに移入された小型の鳥。都市部でもみられるが、警戒心が強いため、間近で観察するのは難しい。

日本語名 シマキンパラ(島金腹)
ハワイ語名
英語名 Scaly-breasted Munia(旧:Nutmeg Mannikin)
学名 Lonchura punctulata
分類 カエデチョウ科(Estrildidae)
その他 外来種(alien)

分布

A

ネパール、インド、スリランカ、インドシナ半島、マレー半島、フィリピン、中国、台湾などに分布し、複数の亜種がある。ハワイでは、外来種として主要6島に分布する。海岸近くから高山性の森まで、生息域は広い。キンパラ(Lonchura atricapilla)よりも標高が高い場所にも生息し、ときには山奥の在来植物の森でも見られることがある。

形態

全長11cm。オスとメスは同じ色。上面は茶色で、顔周りは色が濃い。喉は栗色。腹部は白っぽく、胸から脇にかけては灰色で、うろこ模様があるが、肉眼ではなかなか確認できない。くちばしと足は濃い灰色。未成鳥の上面は明るい茶色、下面は淡い黄色で、キンパラの未成鳥に似ている。キンパラの未成鳥はくちばしが青いのに対して、本種の未成鳥はくちばしが暗い灰色。

鳴き声

「チーチー」と鳴く。他のカエデチョウ類との群れの中でもっとも音調が低いため、聞き分けやすい。

生態

公園や広場などの開けた土地で大きな群れを作り食餌する。背の高い草の茎の上を先まで歩いて、先端の種子を食べる。そのため、草は鳥の重さによってたわむ。オナガカエデチョウなどの他種と混群を作ることもある。巣は草でできた丈夫な球型で、茂みや灌木に作る。白っぽい卵を3~4個産む。

米の鳥

ハワイではライスバード(Ricebird)と呼ばれることもある。これは、ハワイで稲作が試みられていた19世紀に、本種が深刻な害鳥だったことに由来するそうだ。ときには数百羽の群れで飛来して、米を食い荒らしたという。

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