Short-tailed Albatross (Phoebastria albatrus)
大型の海鳥。日本では特別天然記念物に指定されている。
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日本語名 | アホウドリ(信天翁) |
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ハワイ語名 | — |
英語名 | Short-tailed Albatross、Steller’s Albatross |
学名 | Phoebastria albatrus |
分類 | アホウドリ科(Diomedeidae) |
その他 | ハワイ在来種(indigenous) 絶滅危惧種(endangered) |
分布
I
おもに伊豆諸島の鳥島(とりしま)で繁殖する。少数は尖閣諸島でも繁殖する。かつては小笠原諸島にも繁殖地があった*。ハワイでは、北西ハワイ諸島のフレンチ・フリゲート瀬(French Frigate Shoals)やレイサン島で何度か目撃されている。ハワイの主要な島々には飛来しない。
*2015年に媒島(なこうどじま)で戦後初めての繁殖が確認された。さらに2016年には聟島(むこじま)と嫁島(よめじま)でも繁殖が確認された。
ミッドウェー島とクレ環礁での繁殖
北西ハワイ諸島のミッドウェー島(Midway Atoll)とクレ環礁(Kure Atoll)では、毎年10月後半から5月前半にかけて2~3羽が飛来する。産卵もしていたので、これらの島々で繁殖することが長年期待されていた。そして、2011年と2012年に、ついに両方の島で繁殖が確認された。
形態
全長91cm。北太平洋のアホウドリの仲間では最も大きい。体は白色。尾と翼の上面は濃い茶色。翼の下面は白色で、黒い縁どりがある。大きなくちばしはピンク色で先端は淡い青色。足は灰褐色。頭部は黄色がかっている。幼鳥は全身が濃い茶色で、成長するにつれくちばしの根元や腹から白くなっていく。
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鳴き声
繁殖地では低い声で「ガァー」や「ゴァー」とうなるように鳴く。海上ではあまり鳴かない。
生態
繁殖地にいるとき以外は開けた海で暮らし、イカや魚を食べる。クロアシアホウドリと違って、船のあとを追いかけることは少ない。
個体減少と回復
かつては北太平洋全域に多く生息していたが、羽毛をとるために19世紀後半から20世紀前半にかけて乱獲された。保護鳥に指定されてからも密猟が続き、鳥島の噴火などもあり、鳥島の個体数はわずか数十羽まで減少し、ついに1949年には絶滅が宣告された。しかし、1951年に鳥島での生息が確認され、絶滅の宣告は撤回された。その後の保護活動によって個体数は緩やかながらも回復していった。公益財団法人 山階鳥類研究所の「アホウドリ 復活への展望」(2016年11月29日更新)によると、鳥島の個体数は、約4,000羽だという。
ゴルフのアルバトロス
ゴルフで、パーより3打少ない打数で一つのホールを終了することをアルバトロス(albatross)という。このアルバトロスは、アホウドリのことである。ちなみに、パーより1打少ない打数で終了することをバーディー(birdie)というが、birdieは鳥を指す英語の幼児語で、「鳥さん」といったニュアンスである。打球が鳥のように飛んで行くことからバーディーと呼ばれ始めたらしい。その後、パーより2打少ない打数で終了することをイーグル(eagle)、3打少ない打数で終了することをアルバトロス、4打少ない打数で終了することをコンドル(condor)と、すべて大型の鳥の名前がつけられた。
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